噴射式口腔咽喉薬（のどぬーるスプレーなど）を使ってみての感想。

風邪の予防になにかできるか？うがい、手洗い、あとは、栄養を十分取るなど、できることは限られています。

後忘れてはならないのが、噴射式口腔咽喉薬です。シュシュッとお口のなかに噴霧するタイプのもので、のどについたウイルスなどをやっつけることができるようです。

小林製薬のサイトに実験結果が掲載されています。

【研究の方法】

型の異なる3種類のインフルエンザウイルスに対して、ヨウ素、ポビドンヨード、セチルピリジニウム塩化物水和物、アズレンスルホン酸ナトリウム、エタノールを15秒間作用させ、その殺菌効果を評価しました。

また、3種類のインフルエンザウイルスに加えて、急性上気道炎や咽頭炎の原因となるコロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルスに対して、上記成分を含むのど用剤を15秒間作用させ、その殺菌効果を評価しました。

【研究結果】

1．ヨウ素やポビドンヨードはインフルエンザウイルスを殺菌する。

ヨウ素とポビドンヨードは、インフルエンザウイルスを殺菌することが分かりました。また、ヨウ素のみ、濃度0.1%でも効果が確認できました。これは、ポビドンヨードに含まれるヨウ素量が全量の約10%であることが要因の一つと考えられます。

2．ヨウ素を含むのど用剤は幅広いウイルスを殺菌する。

ヨウ素を含むのど用剤は、インフルエンザウイルスをはじめ、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなど、幅広いウイルスを殺菌することが分かりました。殺菌消毒剤への耐性が高いとされるアデノウイルスに対しても効果が認められたことは、ヨウ素の高い殺菌力を示したものです。（ポビドンヨードは、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスには効果がなかったようです。作用時間の問題でしょうか。）

セチリピリジニウム塩化物水和物（CPC）は、A香港型インフルエンザウイルス、コロナウイルス、RSウイルスに効果があったようです。

また、アズレンは、コロナウイルスに効果があったようです。

〇噴射式口腔咽喉薬には、いろいろな成分が使われています。期待する効果を考えて使用することをお勧めします。

〇上記の研究結果を見る限り、ポビドンヨード噴射式口腔咽喉薬は、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスに効果があまり期待できないのは驚きでした。

また、アズレンは、炎症を抑える作用が強いのは知っていましたが、コロナウイルスに効果があるということも新たにわかりました。

〇今回のレビュー商品、のどぬーるスプレーはこんな商品です。